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食に関する情報食に関する情報

「食育」とは、子どもたちが一生涯にわたって健やかに生きていくことができるよう、「食」に関する知識と、バランスの良い選択をする力を身に付ける基礎をつくるために行われるものです。食に関する正しい知識と望ましい食習慣を身に付けましょう。

01毎日、朝食を食べてる?01毎日、朝食を食べてる?

子供のうちに健全な食生活を確立することは、生涯にわたり健全な心身を培い、豊かな人間性を育んでいく基礎となります。朝食を毎日食べることは、基本的な生活習慣を身に付ける観点から非常に重要であるため、第3次基本計画では、子供の朝食欠食をなくすことを目標としていますが、朝食を欠食する子供(小学生)の割合は近年増加しているようです。

しかし、朝食を食べないと、昼食や夕食の食べ過ぎや、脳へのエネルギーが不足して、午前中をぼんやり過ごすことになりがちです。一方、朝食を食べると、寝ている間に低下した体温が上昇し、体が1日の活動の準備を整えるという効果が期待できます。前日の食事をとり分けておくなど、時間がなくても朝食を摂る工夫をしましょう。

子供の朝食欠食率の推移(平成28<2016>年度推計)子供の朝食欠食率の推移(平成28<2016>年度推計)

02年間一人当たり米54キロ相当の食品ロスが発生しています。02年間一人当たり米54キロ相当の食品ロスが発生しています。

本来食べられるにもかかわらず廃棄されている食品ロスは、平成28〈2016〉年度の推計で643万トン(事業系352万トン、家庭系291万トン)発生しています。これを国民1人当たりの量でみると51kg。年間1人当たりの米の消費量54kgに相当する食品ロスが発生している状況です。

こうした状況を受け、平成30〈2018〉年6月に閣議決定された「第四次循環型社会形成推進基本計画」では、家庭から発生する食品ロスを、令和12〈2030〉年度までに平成12〈2000〉年度比で半減させることを目標としています。

食品ロスの発生状況(平成28<2016>年度推計)食品ロスの発生状況(平成28<2016>年度推計)

03主食・主菜・副菜を組み合わせてバランスよく食べましょう!03主食・主菜・副菜を組み合わせてバランスよく食べましょう!

第3次食育推進基本計画では、「主食・主菜・副菜を組み合わせた食事を1日2回以上ほぼ毎日食べる」ことを提案しています。農林水産省の行った「食育に関する意識調査(平成30〈2018〉年度)」によると、これを実践している人は58.6%でした。特に20代が30.7%、と実践できている人が少ないようです。

このほか、1日当たり「食塩摂取量8.0g」や「野菜類摂取量350g」が健康な食生活の目標値として挙げられています。ただし、「健康日本21(第二次)」中間報告書によると、これらもなかなか達成できていないのが実情です。野菜類摂取量は20~40代がより少なく、逆に食塩摂取量は60~70代がより多く摂取しているようです。

主食・主菜・副菜を組み合わせた食事を1日2回以上食べている国民の割合(平成28<2016>年度推計)主食・主菜・副菜を組み合わせた食事を1日2回以上食べている国民の割合(平成28<2016>年度推計)